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公開ワークフロー

VPN使用時の確認フロー

VPN利用時に外部から見えるIP、DNS、WebRTC、ブラウザ環境を順番に確認する。

利用時の確認手順

VPNは、入れただけで安心する道具ではありません。

接続できているか。 DNSが意図した経路を通っているか。 VPNが切れたときに通常回線へ戻らないか。 同じブラウザのやログイン状態が残っていないか。

こうした点を確認して初めて、VPNを使う意味が出ます。

この記事では、VPNを使う前後に確認する流れを整理します。

まず目的を決める

VPN確認の前に、目的を決めます。

公共Wi-Fiで通信を守りたいのか。 接続先に自宅IPを見せたくないのか。 ISPに接続先を直接見せたくないのか。 特定の国や地域のサーバーを使いたいのか。

目的が曖昧だと、確認すべき点も曖昧になります。

目的確認すること
公共Wi-Fi対策VPN接続、HTTPS、端末設定
自宅IPを見せにくくする接続先から見えるIP
DNS漏れを避けるDNS問い合わせの経路
VPN切断時の漏れを防ぐキルスイッチ
匿名性を高めたいCookie、ログイン状態、ブラウザ分離

VPNは目的によって見る場所が変わります。

VPNは、目的がはっきりしているほど確認しやすくなります。 接続先に自宅IPを見せたくないのか、公共Wi-Fiで同じネットワーク上の盗み見を減らしたいのか、ISPから接続先を直接見えにくくしたいのかで、確認すべき場所が変わります。

「匿名性を高めたい」という目的だけでは広すぎます。 VPNで変わるのは主に通信経路と接続元IPの見え方です。 Cookie、ログイン状態、、投稿内容、ファイル、時間までは別に確認します。

接続前に確認する

VPNへ接続する前に、環境を確認します。

  • 実名アカウントにログインしたブラウザを使っていないか
  • 匿名用ブラウザを使っているか
  • VPNアプリは公式サイトや正規ストアから入れたか
  • 自動接続やキルスイッチの設定を確認したか
  • DNS設定がVPN側になるか確認したか

VPNの確認は、VPNアプリだけでは終わりません。 ブラウザやアカウントの状態も一緒に見ます。

接続前の確認を省くと、VPNに接続した後で実名環境をそのまま使うことになります。 実名SNSにログインしたブラウザ、普段のメール、ブラウザ同期、クラウド同期が動いた状態では、IPが変わっても本人との結びつきは残ります。

VPNを使う前には、通信経路だけでなく作業環境を整えます。 匿名用ブラウザを開く、実名アカウントを閉じる、同期を止める、キルスイッチを確認する、という順番を固定します。

接続後にIPを確認する

VPNに接続したら、接続先から見えるを確認します。

ここで確認するのは、「自宅や職場のIPではなく、VPNサーバーのIPに見えているか」です。

ただし、IP確認サイトにアクセスすること自体もアクセス履歴になります。 高リスクな状況では、確認に使うサイトやタイミングも考えます。

IPが変わっていても、それだけで匿名性が完成したわけではありません。 次にDNSやブラウザ状態を確認します。

WhatIsMyIPは、Webサイト側から見える現在のパブリックIPアドレスを確認できる検証サイトです。 VPN接続前後で表示されるIPアドレスを比べると、接続先から見えるIPが意図したVPNサーバーのものに変わっているかを確認しやすくなります。

URL : https://www.whatismyip.com/

IP確認で見るのは、期待した国や地域かどうかだけではありません。 自宅回線、職場回線、学校回線、モバイル回線のIPが出ていないかを確認します。 VPNサーバーのIPに変わっていれば、接続先から見えるIPは変わっています。

ただし、IP確認サイトにアクセスした履歴も残ります。 高リスクな状況では、確認用のアクセスを実名環境から行わないようにします。

を確認する

DNSリークとは、VPNを使っているのにDNS問い合わせが意図しない経路へ出ることです。

DNS問い合わせが通常のISP側へ出ていれば、どのドメインを見ようとしたかが別経路で見えます。

VPN利用時は、DNSリークテストやVPNアプリの設定で、DNSがVPN側を通っているか確認します。

DNSリークの詳しい仕組みは、別の記事で扱います。

DNSリークがあると、Webページの本文はVPN経由でも、どのドメインを見ようとしたかが通常回線側に見える場合があります。 これは、VPNの目的が「接続先をISPに直接見せにくくすること」の場合に大きな問題です。

DNSリーク確認では、VPN事業者のDNSを使っているのか、OSやブラウザが別のDNS設定を使っていないかを見ます。 ブラウザ独自のDNS設定がある場合もあるため、VPNアプリだけでなくブラウザ設定も確認します。

DNSLeakTestは、DNS問い合わせがどのDNSサーバーへ送られているかを確認できる検証サイトです。 VPN接続中に普段のISP側DNSが表示されていないかを見る入口になります。

URL : https://www.dnsleaktest.com/

キルスイッチを確認する

キルスイッチは、VPN接続が切れたときに通常回線で通信しないようにする機能です。

VPNが一瞬切れても、ブラウザやアプリは通信を続けようとします。 そのとき通常回線へ戻ると、本来のIPアドレスが出ることがあります。

VPNアプリにキルスイッチがある場合は、有効にします。 ただし、機能名や動作はサービスによって違います。 実際にどう動くか確認する必要があります。

キルスイッチは、VPNが切れた瞬間の漏れを減らすための機能です。 ブラウザ、チャット、クラウド同期、OSの通信は、VPNが切れても通信を続けようとします。 そのとき通常回線へ戻ると、本来のIPアドレスが接続先に見えることがあります。

設定画面で有効にするだけでなく、どの範囲を止めるのかを確認します。 アプリ単位なのか、端末全体なのか、再起動後も有効なのか、VPN起動前の通信を防ぐのかを見ます。

ブラウザとログイン状態を確認する

VPN確認で見落としやすいのが、ブラウザです。

VPNでIPが変わっていても、同じCookieが送られれば同じブラウザとして扱われます。 実名アカウントにログインしていれば、行動はアカウントに結びつきます。

確認すること:

  • 匿名用ブラウザを使っているか
  • 実名アカウントにログインしていないか
  • CookieやLocalStorageが残っていないか
  • ブラウザ同期が有効になっていないか
  • 拡張機能が実名環境と同じでないか

VPNはネットワークの確認です。 匿名性では、ブラウザの確認も必要です。

VPNでIPが変わっていても、同じブラウザを使えば同じCookieが送られます。 実名アカウントにログインしていれば、サービス側には本人の行動として記録されます。 ブラウザ同期が有効なら、履歴やブックマークが実名環境と混ざることもあります。

VPN確認では、ネットワーク確認とブラウザ確認を分けます。 IPが変わったから安全、ではありません。

利用後に確認する

VPN利用後も確認します。

  • VPNを切ったあとに匿名用サイトを開いていないか
  • ダウンロードしたファイルにがないか
  • 実名ブラウザへ匿名活動の履歴を持ち込んでいないか
  • クラウド同期に匿名用ファイルが入っていないか

匿名性は、接続中だけの問題ではありません。 利用前、利用中、利用後の流れで考えます。

利用後の確認では、匿名用の履歴を実名側に持ち込んでいないかを見ます。 ダウンロードしたファイル、スクリーンショット、ブラウザ履歴、クラウド同期、コピーしたURLが実名環境に残ることがあります。 VPNを切ったあとに匿名用サイトを開くと、通常回線からアクセスしてしまう場合もあります。

VPN確認の限界

VPN確認をしても、匿名性が保証されるわけではありません。 VPN事業者には通信の中継点として情報が集まります。 接続先サービスには、Cookie、ログイン状態、ブラウザ情報、投稿内容が届きます。 や文体、ファイルメタデータも残ります。

確認できること別に確認すること
IPの見え方Cookieやログイン状態
DNSの経路ブラウザ独自設定や検索履歴
切断時の挙動投稿内容や文体
VPNアプリ設定ファイル、画像、メタデータ

VPN確認は必要です。 ただし、それは匿名運用全体の一部です。

まとめ

VPNは、接続しただけで終わりではありません。

目的を決め、接続前の環境を確認し、接続後にIP、DNS、キルスイッチ、ブラウザ状態を確認する必要があります。

VPNでIPが変わっても、Cookie、ログイン状態、ブラウザ同期、ファイルメタデータ、投稿内容は別の問題として残ります。

VPN確認は、ネットワークだけでなく、ブラウザ、アカウント、ファイル、利用後の行動まで含めて行います。

関連ツール

Public IP Check

WhatIsMyIP

WhatIsMyIPは、Webサイト側から見える現在のパブリックIPアドレスを確認できる検証サイトです。

紹介する理由: VPNやTorなどを使ったあと、接続先から見えるIPアドレスが意図した経路のものに変わっているかを確認する入口になるためです。

URL : https://www.whatismyip.com/

外部サイトを開く
DNS Leak Test

DNSLeakTest

DNSLeakTestは、DNS問い合わせがどのDNSサーバーへ送られているかを確認できる検証サイトです。

紹介する理由: VPN使用中でもDNSだけが普段のISPや意図しないリゾルバへ出ていると、接続先ドメインの手がかりが残るためです。

URL : https://www.dnsleaktest.com/

外部サイトを開く
WebRTC Leak Test

BrowserLeaks WebRTC

BrowserLeaks WebRTCは、WebRTC経由でブラウザから見えるIPアドレスや通信情報を確認できる検証ページです。

紹介する理由: VPNを使っていても、ブラウザ機能の設定によって意図しないIP情報が見えることがあるため、匿名環境の確認に役立ちます。

URL : https://browserleaks.com/webrtc

外部サイトを開く
Browser Fingerprint Check

BrowserLeaks Fingerprint

BrowserLeaks Fingerprintは、Canvas、WebGL、フォント、画面サイズ、言語など、Webサイト側から見えるブラウザ環境を確認できる検証サイトです。

紹介する理由: ブラウザフィンガープリントは、IPアドレスとは別に同じ環境を見分ける手がかりになります。自分のブラウザがどのような情報を出しているかを具体的に確認できるため、基礎学習の補助として紹介します。

URL : https://browserleaks.com/canvas

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Browser Fingerprint Check

EFF Cover Your Tracks

EFF Cover Your Tracksは、ブラウザがトラッカーやフィンガープリントに対してどの程度識別されやすいかを確認できるEFFの検証サイトです。

紹介する理由: ブラウザの見え方が匿名性に関係することを、実際のテスト結果として理解しやすいため紹介します。結果は安全保証ではなく、環境確認の入口として扱います。

URL : https://coveryourtracks.eff.org/

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VPN service

Proton VPN

Proton VPNは、Proton Mailなどプライバシー系サービスを長く運営しているProtonのVPNサービスです。

紹介する理由: VPNの信頼性を見るときに、対応端末、サーバー、透明性レポート、監査、オープンソースアプリなどを公式情報で確認しやすい実用候補として紹介します。

URL : https://protonvpn.com/

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VPN service

Mullvad VPN

Mullvad VPNは、メールアドレスやパスワードを要求しない番号アカウント方式を採るVPNサービスです。

紹介する理由: VPNを選ぶときに、登録情報を減らす設計、ログ方針、支払い方法、アプリ情報を公式サイトで確認できる候補として紹介します。

URL : https://mullvad.net/

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